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speedometer.interview 2025 by Jun Kamoda

speedometer. interview in 2025

11月30日にBar faderでspeedometer. liveを控えた氏に今年の動きと来年のこと、そして今回のワンマンライブに関してなどのお話を昼食後、靱公園で伺いました。

一昨年に久々のアルバム”Afterglow”、そして去年にアルバム”Suburbs”と発表されて、それで今年は過去のアルバムを配信で聴けるように動いておられたんですが、その過去作をストリーミング可能にした経緯を教えてもらって良いですか?

「ロシアの違法サイトにアップロードされてるよ!って報告があって。驚いて観てみたら30万回ぐらい再生されてて(笑)で、いったんは警告しようかなと思ったんですけど、コメントもいっぱいついてるし、なんかこれはこれでありがたいな、と。

自分のYoutubeチャンネルは放置してたので登録者14人しかおらんのに(笑)なので、違法アップロードの犯人に『このままでいいから、赦したるから、オレのYoutubeチャンネルへのリンクをコメントの一番上にピン留めしてくれよ!』ってメッセージしたら、素直に聞いてくれてね。その間に慌てて自分のYoutubeチャンネルを過去音源が聴けるように整備したんですよ。そしたらその違法サイト経由で海外リスナーが流れてきてくれて。自分のYoutubeチャンネルの登録者が14人から一気に900人に増えました(笑)

その作業中に、やはり過去の音源も一箇所でいつでもきちんと聴けるところを作っておきたいなと思ったんですよね。オレがどうなろうが、死のうが、聴ける場所は大事だと感じたんです。そして前から過去作の配信を勧めてくれてた櫻木さん(felicity)のバックアップもあって、今までのアルバムの配信プロジェクトが始まりました。だから違法サイトでの海外での反応と、旧作の配信プロジェクトは奇しくも同時進行になったんです。ポリスター時代の、Sense Of Wonder、Thermo、Tourist N.B、が配信され、続いて吉本盤のPRIVATEとor not…も配信されました。吉本のほうは古すぎて契約書すら残ってないという(笑)それが今年のバタバタ配信の経緯です。」

それで過去のアルバムを配信して、自分のなかで感じたこと、得たこと、それとそれらを聴いた人達の反応から感じたこと、得たことって何かありましたか?

「安心感みたいなものはあった。オンラインでいつでも聴けるようになって。オンラインにあれば(アルゴリズムはあるにせよ)基本的には並列に聴かれるわけじゃないですか。知らんかった人には新しい音楽として。懐メロとしてだけやなくてね。それがええなあと思って。その平等感になんか妙な安心感がありましたね」

本人自身でも過去を振り返ることができて、安心感を得ることもできたんすか?

「そうですね。アーカイブがある程度整ったことへの安心感。それまでは意識してなかったけど、どこかで少し寂しさというのか、不安な部分もあったと思う。あれ?そういえばOr Not..とかPrivateとか昔の作品はいったいどうなったんやろう?っていう不安感が今年の動きでかなりフォローできるようになったというのが安心感につながったと思いますね。

リスナーの反応としては、海外から多くあって、それで若い人が多いんですよ。それが面白かった。リリース時にはまだ生まれてなかったような年代の人がね。あんなスカスカの音なんて今の人は聴かんやろなって、勝手に思ってたけど、ニッチな音楽好きなヤツって世界中にバラバラと点在してるわけやから、そこにマッチしたんやろなあ、と思います。今頃になってインターネットの凄さを思い知りました(笑)」

と言うことは、海外からの反応に対して、今年は対応していたて言うことですか?

「そやね。海外の人も少なからずチェックしてくれてるんやということに気づいて。SNSでもフォロワー、海外の人増えて、そうしたら英語で一文でも説明入れとこか、となりますよね。そういう若干のサービス精神も芽生えて。海外にも目を向けたい、ていう気持ちは出てきました。実際に、海外のレーベルから過去作をレコードで出したいっていう話もいただいて、徐々に動いてきています。」

今年、新曲の制作もしてはったんですか?

「してます!生活のリズムが夜型から朝方に変わったのが劇的な変化ですね。5時半起き。頭のクリアさと没入感が全然違う。そんな中でできた曲が何曲か既にあって、それはいずれ、シングルなりアルバムにはしたいなと思っております。」

という事は来年楽しみにしていてもいいって事ですか?

「もちろん!来年出しますので」

で、来年、新曲の発表や海外からの再発が控えてるその前に、ワンマンライブを11月30日にされるということなんですけど、これまでワンマンライブってなかったんですか?

「記憶のなかでは、ないんよね。打ち込みの人ってあんまりソロでやらへんやん?大抵はなんかのイベントで、DJとか他のライブとかある中に呼ばれて。そやから一人のイベントって、そういうのはよっぽど一握りの人らがやるもんやて思っててんけど、イルさんに提案してもらって、その考え方が面白いと思ったらからやってみようかな、と思いました。今年は家の事情やら何やらで、誘われても、お断りすることが多くて露出が少なかったから、ええ機会やね。今年2025年の活動はこのライブに一本に集約したいくらいの感じ。」

今回、VJでいつも一緒にライブやっておられる、山地君が入りますけれども。いつから一緒にされてるんですか?

「AUTORAの時からですね。僕がずっと信頼のおける一人です。彼はVJと映像表現と名義を分けてて。VJでバキバキやる時はcatchpulseで、speedometer.みたいな情景的な映像とかインスタレーション的なビジュアルやる時はShinsuke Yamaji。彼のなかでも心構えが違うみたいですね。やから、いつも一緒にやるの楽しみです。」

ライブでやろうと思っている曲はすでに選んでいってるんですか?

「選んでいってますね、今。選んでいってるんやけど、どうしても個人的な記憶の時間軸のせいでアルバムの年代順になってしまうので(笑)もう少し考えます。ごちゃまぜのほうがおもしろいからね。」

ここで、聴いてくれてる人たちに聞いてみますか?どの曲やって欲しいか?

「募集しましょう。あの曲やってほしいとか、あったら面白いね」

それでは、11月30日、ワンマンライブ、よろしくお願いします。

Interview by Jun Records(鴨田潤)

 

参考文献:違法サイトにアップロードされた動画

※よく見るとユーロ盤
https://youtu.be/QKCgsu9p30Q?si=bpbHzTRBlVcYmsx_

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JUN TAKAYAMA
90年代よりspeedometer.として活動、6作のアルバムをリリース。イルリメとのユニット「SPDILL」、中納良恵(ego-wrappin’)、山中透(ex.ダムタイプ)とのコラボレーションから、二階堂和美の編曲、ビッグポルノ楽曲担当、市川準監督作品への楽曲提供など。2010年からAUTORA(山本アキヲ+高山純+砂十島NANI+森雄大)としても2作のアルバムをリリース。アパレルブランド「mizuiro-ind」のコレクションに楽曲提供、2019年秋よりspeedometer.の活動再開。2020年には、浦朋恵・metomeと三者共作での南海エキゾ怪盤「Dark, Tropical.」(P-VINE)をリリース、2021年、鴨田潤主宰のJUN RECORDSより17年ぶりのミニアルバムをリリース。2023には20年ぶりのフルアルバム「afterglow -残照- 」 を鴨田潤(イルリメ)のJUN RECORDSよりリリース。はじのさと ASANOYA BOOKS 店主。2024年6月、地元・大阪藤井寺市にて音楽レーベル「ASANOYA BOOKS」を設立。

Japanese Osaka-based music producer. I have been active as “speedometer.” (and more) since the 1990s. Recently, I released an album “afterglow -ZANSHOU-” in 2023,In 2024, I started my own label “ASANOYA BOOKS” and released own album “suburbs”.